ィールドワークの姿勢
一方、見えなかったこととは、著者のフィールドワークに対する姿勢のことであった。
すなわち、著者は当初「当事者」としてミーティングに参加した。
著者はインタビューを行い、その場では「当事者」としてふるまっていたが、その内容を家に持って帰ると「調査者」であったのだ。
また、「当事者」でありながら著者自身のこと書かなかったことが不公平であったことや、「研究」の手法や論文構成についての対話を深めるべきであったことを反省している。以上のことが著者の発見した結果である。
最後の6節では、なぜ現代の若い女性が摂食障害になるかについての考察を行っている。著者は女性が主体性をもつことの難しさに共感している。
女性は、公共な場での待遇や異性の目線もさることながら、女性たちの生活世界が生みだす女性同士の序列や規範こそが、きつく女性たちを縛りつけているのではないだろうかと著者は主張する。
能力の高い人間ならば、体型も自己も管理できるというテーゼが存在し、女性というカテゴリーに属する人間全てにダイエットが要求される現実がある。