論文概要②

3節目では、インタビューにおける4人の当事者の話が記載されている。「摂食障害になったきっかけ」「日常生活のつらさ」「回復への長い道のり」といったテーマ別に話が構成されている。

4節目では、当事者が自助グループに参加することによって得られる回復のプロセスについて書かれている。つまり、摂食障害者は自助グループの外では、他者を基準にした「自己コントロール」を行っている。

それは、成功したときには大きな高揚感をもたらすが、失敗したときには大きな精神的破綻をもたらす。それは、ありのままの「自分」を認めるということではない。それゆえに前にも進めず、後にも引けないという停止状態が続く。

症者にとって1番つらい「停止状態」を打開するためには、他者のまなざしを気にすることのない「仲間」との関わる事が必要なのである。ミーティングでの会話を通して、自分と「仲間」の同質さや異質さを感じ取る。

同質さはもちろん、異質さからは「仲間」であっても違う部分があると認識する。ミーティングは、苦しみを分かち合うだけの集団ではない。

「差異」を新しい発見と捉え、「自分のペースでいい」と気付き、社会との関わりを取り戻す役割を果たすのだ。