論文概要

まず、この論文は6つに構成されている。

1「摂食障害という課題」

2「自助グループのミーティングに入る」

3「仲間たちのストーリーを聞く」

4「回復に近づく:「私」を見出す」

5「見えてきたことと見えなかったこと」

6「なぜ現代の若い女性が摂食障害になるか」である。

要約はこの順に沿って進めたい。

まず、1節目は著者自身の摂食障害歴についてである。摂食障害の問題は自分の力だけではどうにもならない問題だと考え、自助グループに入る。そこで、卒論のテーマは自助グループに焦点をあてて、著者と当事者の自助グループでの経験を生かし、現代社会で何が礼賛され、何が蔑まれ、何が人を立ちなおらせるかを知ることである。

つぎの2節目は、自助グループにおけるミーティングに入った後の記録である。ミーティングには3つのルール、<匿名性><言いっぱなし聞きっぱなし><外へもちださない>が存在した。

著者は卒論のテーマに迫る方法として、インタビューを用いた。その第1の理由は、ミーティングの「もちださない」ルールを守るため、つぎに、ミーティングの外でしか聞けないことがあると思ったからだそうだ。